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社員ブログ

YES! NEOS ヒートショックを防ぐ新規アイディア
2025.02.07

こんにちは PR推進事務局のスマイリーです。11月に続いて「YES! NEOSチャレンジ」という活動をご紹介したいと思います。今回は、ネオスのエンジニアがヒートショックをどう防ぐかにチャレンジした事例を紹介します。

■ YES! NEOS 本業と関係のない事業にチャレンジ

・ YES! NEOSって何?

  11月には「「地元岡山の魅力発信」番外編 森の芸術祭に行ってきました!」というトピックを取り上げました。YES! NEOSチャレンジでは業務とは一切関係のないテーマもたくさん行われています。例えば「減量するぞ!」とか「漢字検定を取ります!」とか「同好の士で大物釣りにチャレンジ!」などなど。

・ プライベートチャレンジとビジネスチャレンジ

  こういった「社員の部活」というのがぴったりの活動 = プライベートチャレンジ と別に、うまくいけば事業につながるかもしれないテーマ = ビジネスチャレンジ についても毎年活発に活動しています。

  ネオスは本業でも新商品の開発、新規サービスの開拓に熱心に取り組んでいます。同時に、本業とぜんぜん関係ないけど面白いアイディアを育むのも大事だよね、という意識も強く持っています。ネオスの祖業は船舶の洗浄ですが、そこから70年の月日を経て、精密洗浄、精密研磨サービス、工業用化学薬品の製造・開発が主業となっています。生き残るために変化を厭わない、という精神は企業のDNAにもなっています。

・ 2020年人気投票3位入賞、2024年社長賞受賞

  YES! NEOSチャレンジは年度の終わりに社員、グループ企業社員による人気投票と役員や事務局による部門賞の授与を行っています。今回のテーマは 2020年の人気投票で3位を受賞し、昨年、社長賞を改めて受賞しました。このチャレンジに取り組んだエンジニア タクタクさんにインタビューしました。

■ ヒートショックでの事故を防ぐお風呂のふた

・ ヒートショックは怖い!

  ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす現象です。冬場の浴室やトイレで特に発生しやすく、特に高齢者に多いようですが著名人の死因として注目されたりもしました。日本の交通事故死亡者数は約2600人(2023年)ですが、ヒートショックを一因とする死亡者は2万人弱になるのでは、と推計されています。ヒートショックについては下記サイトが非常にわかりやすく詳しいです。

「STOP!ヒートショック」プロジェクト

・ そもそものスタート「冬のおふろは寒い・・」

  エンジニア タクタクさんがこのテーマに取り組んでみよう、と考えた発端も「お風呂に入るとき寒い」という、文字通り身につまされる問題でした。下記は取り組み開始時点でのプレゼン資料ですが、この時は「バスマットでなんとかならないか」と考えていたそうです。

・ ライフサイエンスは有望にしてハードルの高いテーマ

  タクタクさんは化工本部新規開発部に所属しています。普段の業務も精密洗浄や精密研磨に関する新規サービスの開発に携わっています。当社の現在の得意分野は半導体製造装置ですが、医療を含むライフサイエンス分野は最優先で取り組みたいマーケットの一つだそうです。ただし、有望なだけに競合も多く許認可の制限も厳しい。いろいろ考えを巡らす中でこのテーマとアイディアを思いついたそうです。ただ、ネオスの事業とは全然接点が無い。そこでYES! NEOSでチャレンジ宣言をして、取り組みの中で実地で学んでいこうと考えたそうです。結果として実用新案提出までこぎつけました。YES! NEOSチャレンジとしては人気投票3位を獲得しました。

■ 本業と関係の無い新規事業

・ 地味だけど筋が良い「実用新案」

  新商品開発、新サービス開発に関わる人はどうしても知財を意識するそうです。代表的なところをごく簡単にまとめておきます。

  • 用語 対象 保護内容 期間
    特許 発明(技術) 独占的に実施できる 最長20年
    著作権 創作物(文学・音楽など) コピーや利用を制限 生存+70年
    意匠 物のデザイン 独占的に使用できる 最長25年
    肖像権 個人の顔・姿 無断使用を防ぐ 生存中
    実用新案 小規模な技術改良 独占的に使用できる 最長10年

  実用新案は地味に映りますが商品化には近づきやすい。良いターゲットだったと感じます。

・ 「イノベーションのジレンマ」のジレンマ

  ただしここで一旦このテーマは止まってしまったそうです。理由はやはり本業と関係が無いので、推進力が維持できないということだったようです。

  「イノベーションのジレンマ」という新規事業開発の教科書のような書籍があります。すごく雑にまとめますと、その市場で成功している企業は既存顧客のニーズを満たす製品改良がもっとも効率の良い選択肢になる。であるがために市場を大きく揺るがすような新商品、新サービスは現状のサプライヤではなく、市場の新規参加者がもたらす事例が多いという論拠です。

  YES! NEOSで成功するとそもそも本業と関係のないことにチャレンジしているので、この逆の事態が発生してしまうようです。

■ YES! NEOSの真骨頂 2024年の社長賞受賞

・ アイディアを出すのは難しい、商売にするのはさらにさらに難しい

  昨年、タクタクさんは一念発起してこのテーマに再チャレンジしよう、と考えたそうです。2024年のチャレンジはこのアイディアの再活性化です。協力先は無いか、同じような取組をしている企業は無いか、アイディアそのものを買ってくれる企業は無いか、接点を探していったということでした。

  結果、いまだ有力な先は見つかっていないそうです。しかし、徒手空拳で取り組んだ姿勢が評価されてYES! NEOSチャレンジとしては社長賞を受賞されることとなりました。創造、挑戦、成長を掲げる企業として挑戦そのものを評価するYES! NEOSの場は大事にしたい、と改めて感じました。

化工本部新規開発部エンジニア タクタク、PR推進事務局 スマイリー

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