社員ブログ
こんにちは。PR推進事務局のスマイリーです!
毎月「YES! NEOSチャレンジ」という活動をご紹介しています。今月は、2021年の事業チャレンジで社長賞を受賞した「安全パトロールメンバーにて滋賀事業所の良いところを見る」をピックアップしました。滋賀事業所で仕事をしている化学品本部、化工本部、研究開発本部の3場所からメンバーを募り取り組まれた活動です。グループの代表としてとりまとめをされた化学品本部運輸課のザキさんにお話を伺いました。

運輸課は構内安全第一で!
スマイリー:
運輸課の業務について教えてください。
ザキ:
化学品本部の自社工場は滋賀1箇所で、お客様への配送は運送業者に委託しています。運輸課は生産ライン、倉庫から配送業者への荷渡しを担当しています。在庫管理も厳格にしており、お客様からの急な要望もあるので常に忙しいですね。
具体的な業務は様々ですが、フォークリフトの運転は大きな部分を占めます。日本の製造業全体で見ると、フォークを起因とする構内重大事故はいまでも年間20~30件発生しています。対策も様々に練られており、代表的なものをリストアップしてみました。
対策 | 概要 | 効果のポイント |
---|---|---|
構内ルールの厳格化 | 歩車分離、通行区分、速度制限 | 交差・接触事故の減少 |
視認性向上 | LED警告灯、後方カメラ、回転灯、進入音 | 死角からの飛び出し減少 |
通路マークの色分け | 走行ゾーン・歩行ゾーンの色分けペイント | 作業員の注意力向上 |
乗降動作教育の徹底 | 飛び降り・足挟み事故対策 | 脚部負傷の減少 |
死角確認ミラー増設 | 交差点死角の解消 | 構内交差点事故の減少 |
免許・技能講習の強化 | 定期再教育、安全講話の実施 | 技能劣化防止・安全意識向上 |
安全装置付き新型フォークリフト導入 | 自動停止、障害物検知、速度自動制御 | 機械的な事故予防が進む |
安全点検と安全パトロール 月一回のパトロールは形式的になりがち
スマイリー:
構内安全を確保するために日常的に行われている作業はあるのですか?
ザキ:
まず、安全点検を毎日業務開始前に行います。これは完全に習慣になっていますが、緊張感を持って行っています。
もうひとつ、月一回安全パトロールという活動を滋賀事業所全体で行っています。倉庫だけでなく、工業用薬品の生産現場、精密洗浄などの作業現場、検査や開発などを行っている研究所の現場などを各場所からメンバーを選出して見て回る、という活動です。
とはいえ、各場所とも事故は絶対に起こさないという意識で日々業務にあたっているので、月一回のパトロールで重大な欠陥が見つかることは稀です。そのため、活動が形式的になったり、細かすぎる指摘になったりするきらいはありました。
安全パトロールで現場を活気づける
ザキ:
2021年のYES! NEOSチャレンジはパトロールを行うメンバーで活動の活性化を考えよう、というところがスタートになっています。
打ち合わせの中で、小売や外食などのサービス業を中心にポジティブチェックシートという取組があることを知りました。日常業務の中でこのひとのこの取組が良いな、という事例をお互いに取り上げるという試みです。表彰や賞金をつけたりする例もあるそうです。しかし、そうしたものが無くても業務に取り組む姿勢が前向きになった、チームワークが良くなった、という効果があると聞きました。この考え方を安全パトロールに取り入れるのは面白いのでは無いか、という発想になりました。

スマイリー:
本業と言って良い仕事だと思いますが、YES! NEOSチャレンジとして取り上げた理由はありますか?
ザキ:
メンバーとも話したのですが、発想を広げることに重点を置こう、と考えたからです。
運輸課は幹となる仕事が地味で忙しいため、業務で創造性を発揮するのが難しいとは感じていました。これは他部署のメンバーも同様に感じていたそうです。そのため安全パトロールのようなお固くなりがちな仕事で業務の枠を広げていくために、これはYES! NEOS活動だよ、という意識でやれたのは良かったと感じています。
毎月の報告 確実な手応え
スマイリー:
活動最中に特に気をつけたことはありますか?
ザキ:
フィードバックに力をいれました。
YES! NEOSの対象期間としては4月から9月の半年間、合計6回のパトロールを行っています。
トピック毎に詳細なレポートを作成して、全部で51箇所の良いところをピックアップしました。
YES! NEOS活動の報告なので、滋賀事業所内だけでなく全社員が見る、ということを意識しました。
SDGs重視という全社の取組に関連づけることも意識しました。SDGsの勉強も義務付けられたようなものです。報告者としても、ポジティブに見えること、わかりやすく伝えることにはかなり心を砕いたつもりです。慣れない仕事だったので苦労はしましたが。
手応えはすぐにありました。報告を見ていますよ、という声を直接かけてくださる方もいました。翌月のパトロールで更に改善がされていたりすると、報告を頑張って良かった、と実感しました。



良いところ探しは将来につながる
スマイリー:
YES! NEOSチャレンジとしては社長賞も受賞され、社員の投票でも人気がありましたね。
ザキ:
もちろんYES! NEOSで表彰されたのは嬉しかったです。それ以上に良い影響があったと思います。
トピックとして取り上げたポイントは、現場で改善が続くことが多かったように思います。
ビジネス書で読んだことで実業務でも感じることなのですが、良くないことを潰していく仕事はある意味やらざるを得ないんですね。やらないと業務が進まない、ということもあるので。
これに対して良いところを伸ばしていこう、という活動は優先順位を上げるのが難しいんですね。忙しい中でこうした仕事を割り込ませるのは意識付けが大事だと思います。仕事の緊急度と将来への影響というX軸とY軸を考えたときに、重要なのは皆わかっているけれどもやらなくて怒られたりすることは無い、という仕事について時間を割くということの難しさはいつも感じています。YES! NEOSはそうした取組ができる良い切っ掛けになると思います。

スマイリー:
2022年以後もYES! NEOSに毎年チャレンジされていますね。
ザキ:
運輸課業務の動画マニュアル作成とか、業務の適正診断の日常業務への落とし込みとか、「やったら絶対に現場のためになるけど、いますぐやらなければいけないという理由がない」課題を探して、自分に鞭打つ気持ちで頑張っています。我ながら地味かなあ、と思うこともあるのですが、人気取りのためにやっているわけではないですから。でもYES! NEOSチャレンジに取り組むことは、自分に取って企業理念を思い起こす良いひきがねになっています。
化学品本部 運輸課 ザキ
PR推進事務局 スマイリー