社員ブログ
私どもネオスは洗浄剤や切削油などの化学薬品を製造・販売している企業です。お客様よりリスクアセスメント調査のため、最新版のSDS(安全データシ-ト)を求められることが以前より増加しました。洗浄剤や切削油では、ほとんどの製品において、リスクアセスメントの実施が義務化されている物質が含まれています。ネオスでは、それらの物質が入っていない安全性の高い製品も開発しております。

リスクアセスメントとは?
リスクアセスメントとは、特定の薬剤や化学物質が作業者や環境に与える影響を評価し、安全な取り扱い方法を決定するためのプロセスです。主に以下の3つのステップから構成されます。
①危険性と有害性の特定:引火性、爆発性、漏洩による中毒、薬剤の毒性、発がん性などの危険有害性要因を評価します。
②リスクの評価:危険有害性の度合いと、それが作業環境に与える影響を分析します。
③リスクの低減措置:必要に応じて、有害性のより低い物質への代替、有害性物質発散源に対する工学的対策(換気設備の導入など)、作業手順の改善、防護具の着用などを検討します。
詳しくは「厚生労働省 職場のあんぜんサイト」を確認下さい。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo01_1.html
安全性の高い薬剤を使用するメリットについて
リスクアセスメントが義務化されていない、または努力義務とされている薬剤であっても、安全性の確保や環境への配慮のために適切な管理が求められます。しかし安全性の高い薬剤を使用することは、下記のような利点があります。
①作業者の安全確保:安全性の高い薬剤の使用で、作業者の健康リスクを軽減できます。
②規制対応の簡素化:企業が自主的に安全管理を強化することで、将来的な規制強化にも柔軟に対応できます。
③環境負荷の低減:安全な薬剤の使用を促進することで、廃棄や処理の際の負担を軽減し、持続可能な化学物質管理が可能となります。
安全性の高い薬剤を使用することで、上記のようなメリットが実現できますが、化学薬品を使用する以上は、適切な取り扱いと管理を行うことが重要です。
※リスクアセスメントに関する詳細情報が必要な場合は、厚生労働省への問合せ、または専門家への相談をお願いします。
安全性の高いネオス製品
今回のブログ記事においては下記の特徴を持つ製品を「安全性が高い」と分類しました。
・GHS分類:区分に該当しない、または分類できない
・ラベル要素:なし
・労働安全衛生法:表示・通知対象物質に該当せず
・消防法:該当せず
・毒物及び劇物取締法:該当せず
・PRTR法:該当せず
~洗浄剤~
①リグライトM-ワン2S(弱アルカリ洗浄剤):環境に優しい弱アルカリ性ながら、アルカリ性洗浄剤と同等の洗浄性が発揮できる洗浄剤です。幅広い材質に適正がある万能性の高い洗浄剤です。
②パワーチャレンジャーR(中性洗浄剤):中性タイプであり、素材を傷めず洗浄が行えます。低残渣設計のため、ノンリンスでの使用も可能です。マルポール条約附属書Ⅴにも適合した環境配慮品です。

~切削油~
①ファインカットNTF-100S(高潤滑ソルブル切削油):潤滑性と冷却性を兼ね備え、様々な加工に対応できる鉱油非含有の切削油です。極圧剤も非含有ながら、難削材とされる素材も加工できます。
②ファンカットSTF-300(高機能ソルブル切削油):エマルション同等以上の高い加工性を備えながら、アルミ防食性、液透明性、耐腐敗性、消泡性に優れた高機能ソルブル切削油です。

今後もお客様も安全・安心に貢献できる製品を開発・提供し、皆様のお役に立っていきたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。
◆お問合せ先 ⇒ https://neos.co.jp/contact/