社員ブログ
日々の営業活動で皆様とお話をさせて頂いていると、カーボンニュートラルや省エネ・SDGsに関する話題が、以前より増えてきたように感じます。これらのテーマで比較的取り組みを行いやすいのは、オフィスや工場などあらゆる環境で着手できる「省エネ」ではないかと思います。
省エネを行うことは、環境保護にも繋がります。エネルギーの多くは化石燃料(石油、石炭、天然ガス)を燃焼させることで得られるため、このプロセスで温室効果ガスが排出され地球温暖化や気候変動の原因となります。省エネはこれらの排出を抑制し、環境への負荷を低減する重要な手段です。エネルギー使用量を節約することは限りある資源の枯渇を防止することになり、併せてコストの削減にも直結します。
各企業によって適用できる省エネは異なると思いますが、それぞれに出来る省エネ対策を検討して導入し続けることが現代では必要ではないかと感じます。
工場で使用される洗浄機や工作機器の稼動に伴う電力消費は、生産現場にとって大きな負担となります。洗浄機が使用する液を加熱する場合、設定温度が高いほど多くのエネルギーが必要です。特に高温での設定時や冷たい液を加熱する場合は、電力消費量が著しく多くなります。また、洗浄機内部で一定の温度を維持するためにヒーターが頻繁に作動することでも消費電力が多くなります。
下図は洗浄液の温度を10℃引き下げたことによる電力消費量の違いです。出来るだけ低温環境での運用を行うことが、大きな省エネに繋がることが分かります。
◎電力消費量テスト
[試験条件] スプレー洗浄機 タンク容量:250L、スプレー圧:0.4Mpa、ヒーター:20kW
従来の洗浄剤は高温(60℃以上)での使用が推奨されてきました。主な理由は下記となります。
☑ 低温だと汚れが落ちない・・・
☑ 低温だと菌・カビが発生してしまう・・・
☑ 低温だと泡が発生してオーバーフローしてしまう・・・
今までは仕方がなく温度を上げて、洗浄機を稼働させる必要があったのです。
低温使用による省エネを実現できる洗浄剤
・・・ネオスにあります!!
突然の太文字ですみません。ネオスでは上記の問題を解決した洗浄剤を開発し、現在多くのお客様に使用頂いております。温度が20~40℃の低温環境でも洗浄性、防腐性、防カビ性、消泡性に優れた性能を発揮する洗浄剤「デタージェントLシリーズ」です。
「デタージェントLシリーズ」は洗浄工程での加熱コストを削減でき、省エネ効果が期待できます。また、洗浄効果が高いため洗浄時間の短縮も行えますので、電力や稼働時間の削減によるコストダウンも可能です。下記は各洗浄剤による温度別の洗浄性を確認した試験です。
◎洗浄性試験
[試験条件] スプレー洗浄機 洗浄剤濃度:3%、スプレー圧:0.1Mpa、汚れ:摺動面油
デタージェントLシリーズは低温領域でも優れた二次性能を発揮します。本記事の下部に補足資料として試験データを記載していますので、見て頂ければ嬉しく思います。
デタージェントLシリーズは低温でも優れた性能を発揮する省エネ対応の洗浄剤です。エネルギー消費量の削減により温室効果ガスの排出を抑えるため、カーボンニュートラルに貢献できる手段の一つになります。生産性を上げつつ環境対応も行える製品となります。
ネオスは「洗う」だけの洗浄剤だけではなく、現代のニーズに応える洗浄剤を開発して参ります。省エネ対応を実践した、より優れた生産現場を創ってみませんか。更なる生産体制の改善に向け、私たちネオスは全力でサポートいたします。
◆お問合せ先 ⇒ https://neos.co.jp/contact/
[補足資料]デタージェントLシリーズの二次性能
◎防腐性試験
[試験条件] 50mLの洗浄剤に腐敗液を定期的に5mLずつ添加 洗浄剤濃度:3%
◎防カビ性試験
[試験条件] カビを培養した腐敗液を洗浄剤に添加し、30℃で培養 洗浄剤濃度:3%
◎消泡性試験
[試験条件] スプレー機 洗浄剤濃度:3%、液温:20℃、スプレー圧:0.3MPa、液量:10L
ご質問やご相談がございましたら、気兼ねなくご連絡下さい!! https://neos.co.jp/contact/