Chemicals

化学品

樹脂・ゴム成型用離型剤 フリリース

離型剤とは

離型剤とは各種樹脂を成型する際に、金型へ塗布することで樹脂の型離れ性を良くする薬品です。

frelease_ingredient
界面活性剤系
・界面活性剤の滑り性を活かして離型する
・離型膜が弱く、離型性能も比較的低い
ワックス系
・ワックスの膜が層間剥離して離型する
・金型が汚れやすい
シリコーン系
・シリコーンの撥液性を活かして離型する
・転写した成分が二次加工性に影響を及ぼす
フッ素系
・フッ素の撥液性を活かして離型する
・性能は高いが、比較的価格も高い

フリリースの特徴

1

フッ素の力を応用した高い濡れ性と離型性

自社で合成したフッ素化合物を添加することにより、離型剤に高い濡れ性や離型性能を付与しています。

※非フッ素系の製品もご用意しています。

2

高い乳化安定性

長年培ってきた乳化技術により、安定性の高い離型剤を展開しています。高希釈による離型剤コストダウンも実現可能です。

3

二次性能に着目した製品開発

「離型剤の転写による不具合をなくしたい。」そんなお客様のお困り事に寄り添った製品開発を進めてきました。ゴムの融合不良や加硫接着不良、ウレタンの後塗装や後接着を阻害しない離型剤の開発を進めています。

4

幅広い分野での採用実績

自動車、航空機、電子電材など幅広い業界・分野での採用実績を持っています。あらゆる成型課題に提案ができる様に、幅広い製品ラインナップを取り揃えています。

フリリースの用途

ゴム
様々なゴム種での採用実績があります。ゴム種や形状、シリコーンの使用可否によって推奨品が変わりますので、 お困りの際にはお問い合わせください。
ウレタン
軟質ウレタン・硬質ウレタン・インテグラルスキン・エラストマー、それぞれで採用実績があります。金型温度や密度によって推奨品が変わりますので、お困りの際にはお問い合わせください。発泡ウレタンにおける表面状態(オープンセル・クローズドセル)も離型剤で調整可能です。
繊維強化プラスチック
FRP・CFRPで様々な採用実績がございます。 SMCやBMC、RTM、フィラメントワインディング、オートクレーブなど様々な成型方法に対して提案が可能です。
その他熱硬化樹脂
エポキシ樹脂・フェノール樹脂、その他熱硬化樹脂全般で採用実績があります。樹脂ごとに推奨品をご用意しておりますので、お困りの際にはお問い合わせください。
熱可塑樹脂
熱可塑樹脂でも補助的に離型剤を使用するケースがございます。離型膜が薄膜のため、寸法精度が求められるような部品の成型でも使用が可能です。

フッ素添加による濡れ性と離型性の向上

フッ素成分あり
フッ素成分なし
離型剤あり
離型剤なし

製品例

用途例 品番例
各種ゴム成型品
用途例 / 品番例
各種ゴム成型品
  • フリリース20A、フリリース33BS
    フリリース44、フリリース46
    フリリース53R(エアゾール)
ゴム(ウレタン)ローラー
ゴム(ウレタン)ローラー
  • フリリース33BS、FRX-AS30K
軟質ウレタン
軟質ウレタン
  • フリリース351A、フリリース352A
    フリリース670、フリリース663
ウレタンエラストマー
ウレタンエラストマー
  • フリリース33BS、フリリース420
FRP(SMC・BMC)
FRP(SMC・BMC)
  • フリリース85、フリリース86
CFRP(プリプレグ・RTM etc...)
CFRP(プリプレグ・RTM etc...)
  • フリリース65、FRX-CH1
エポキシ樹脂
エポキシ樹脂
  • フリリース480K
フェノール樹脂
フェノール樹脂
  • フリリースPH207、フリリース843

※上記の用途例や品番例は一部です。詳細な用途例についてはお問い合わせください。

使用上の注意

材質
フリリースはフッ素化合物、シリコーンエマルション、ワックスエマルション等の分散物で形成されています。 これらの成分は亜鉛、真鍮、鉄等との接触により成分の凝集を発生させる場合があります。
このため、フリリースを使用する設備はステンレス製、もしくはプラスチック製の材質をご使用下さい。
(離型剤供給タンク、スプレーガン、配管、継ぎ手等)
攪拌
フリリースはフッ素化合物、シリコーンエマルション、ワックスエマルション等の分散物で形成されています。 これらの成分は時間の経過に伴い、濃度勾配が生じる場合があります。
このため、フリリースの使用前には容器内を攪拌、もしくは容器を振とうしてからご使用下さい。
離型剤供給タンクに攪拌機能がある場合、タンク内の攪拌速度を50-100rpmに設定してご使用下さい。
(100rpm以上の高速で攪拌した場合、タンク内で凝集物を発生させる怖れがあります。)
塗布条件
過剰量の離型剤を塗布した場合、成型品の表面品質が低下する怖れがあります。また、金型に対する離型剤の堆積量が増大します。一方、離型剤の塗布量が不足すると、成型品の離型が困難になります。
推奨する離型剤塗布条件は以下の通りです。

・金型に対する離型剤の塗布量:50-100g/m2
・金型に対する離型剤の塗布速度:30-60g/min
・金型と離型剤塗布器具の距離:30cm

推奨する離型剤塗布機器はエアースプレーガンです。
推奨塗布条件を以下に示しました。

・エアー圧:0.2MPa
・液圧:0.1MPa
乾燥
離型剤を金型に塗布後、各種材料を設置するまでに離型剤を乾燥させて下さい。
乾燥が不足した場合、成型品の品質、仕上がりに影響を与える場合があります。
このため、フリリースを塗布後には、十分な乾燥時聞をとってください。
(乾燥時間の設定は貴社での確認に基づき、設定してください)
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