ALLESシリーズ
臭気低減と高機能のハイバランスエマルション
水溶性切削・研削油剤 ファインカットALLESシリーズ
水溶性切削油剤の臭気低減と高機能のハイバランスモデル
ネオスの水溶性切削油剤は、卓越した切削性と長期使用に耐える防腐性が特徴です。しかし、 水溶性切削油剤にはその他にも様々な機能が求められます。ファインカットALLESシリーズは、 これまでネオスが培った経験と新たな技術を結集して開発した全く新しいエマルションです。 ハイバランスな性能を有した水溶性切削油剤のご使用により、ワンランク上の現場環境を実現します。
卓越した切削性 | 独自の乳化・分散技術によって卓越した切削性を実現しました。 |
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油剤使用現場の低臭気化 | 配合成分を厳選し、現行品と比較し大幅な臭気低減を達成しました。優れた防腐性能との相乗効果により、長期的に不快な臭気発生を抑制します。 |
優れた使用液安定性 (耐カルシウム・マグネシウム) |
希釈水に硬水を使用している場合や、被削材の影響等により硬度成分が濃縮した際も、析出物の発生や液の分層のトラブルが起こりにくい設計です。 |
設備内洗浄性の向上 | エマルションでありながらソルブルに匹敵するサラサラ感を実現し、設備内、ワークへの付着を低減することで、クリーンな現場環境を実現します。 |
ALLESシリーズの用途
鉄、鋳鉄、ステンレス、アルミ、銅などの切削加工
使用濃度:5~10%
鉄、鋳鉄、ステンレス、アルミ、銅などの旋削加工
使用濃度:3~10%
鉄、鋳鉄、ステンレス、アルミ、銅などの研削加工
使用濃度:2~5%
ALLESシリーズの製品紹介
ファインカットALLES-1
- ・鉄・鋳物・非鉄金属等の加工が可能。様々な材質・加工に対応できる製品です。
- ・低臭気・低刺激な油剤です。
- ・PRTR法非該当です。
再乳化性
ALLES-1
他社品
耐硬水性
Caイオン 300ppm
ALLES-1
他社品
Mgイオン 300ppm
ALLES-1
他社品
希釈水に硬水を使用している場合や、被削材の影響等により硬度成分が濃縮した際も、析出物の発生や液の分層のトラブルが起こりにくい設計です。
切削油の臭気比較
試験試料の10倍希釈液を入れ窒素ガスを充てん・希釈していき、無臭気体と区別ができなくなるまでの希釈率(濃度)を測定しました。
ファインカットALLES-2
- ・様々な加工に最適なエマルション。特にアルミの量産加工現場に最適。
- ・再乳化性が良く低刺激な油剤です。
- ・PRTR法非該当です。
再乳化性
ALLES-2
他社品
ファインカットALLES-3
- ・アルミ防食性が高く、様々な加工に最適なエマルションです。
- ・洗浄性・再溶解性に優れ、加工機内部の汚染を軽減し、現場でのトラブルリスクを低減します。
- ・PRTR法非該当です。
設備内洗浄性の向上
洗浄性の比較(実機)
エマルションでありながらソルブルに匹敵するサラサラ感を実現し、設備内、ワークへの付着を低減することで、クリーンな現場環境を実現します
ALLES-3
従来品エマルション
洗浄性試験
使用油剤 | 洗浄率 | 残渣 | 洗浄直後 | 洗浄→乾燥 |
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使用油剤
ALLES- 3
|
洗浄率
75.3%
|
残渣
|
洗浄直後
|
洗浄→乾燥
|
使用油剤
従来品A
|
洗浄率
32.3%
|
残渣
|
洗浄直後
|
洗浄→乾燥
|
黒鉛粉末を予め分散させた希釈液(15%)を20g入れ、60°C恒温機に放置し、水分等を蒸発させる。
不揮発分に霧吹きで20gの水道水を入れ、洗浄、乾燥後、洗浄率を算出。
洗浄率 =(蒸発残渣量一洗浄後残渣量)/ 蒸発残渣量
ファインカットALLES-4
- ・非鉄金属、特に銅に対し高い防食性があり、様々な加工に最適なエマルションです。
- ・銅イオンの溶出を抑制し、洗浄性に優れ、現場でのトラブルリスクを低減します。
- ・PRTR法非該当です。
銅イオン溶出試験
100mℓのフタ付き瓶に試験試料の20倍希釈液80mℓと真鍮切粉(C2680)20gを入れ、50°Cの恒温機内で1週間放置後、銅イオン溶出量を測定
ALLES-4
24ppm
他社品
91ppm
銅イオン溶出量
※銅イオン溶出は液変色,機械内部の清浄性低下の原因となります。
防食試験
脱脂、研磨したテストピースを試験試料の希釈液に半浸漬し、室温で72時間放置後、テストピースの状を観察しました
ALLES-4
ADC12
他社品
ADC12
ADC12
ファインカットALLES-5
- ・潤滑性と冷却性を兼ね備えたハイブリットな切削・研削油剤です。
- ・鉄イオン溶出抑制力に優れ、液変色を防ぎ、防錆力を高いレベルで維持。
- ・PRTR法非該当です。
防錆試験
鋳鉄切粉(FC250)5gをシャーレに入れ、試験試料の希釈液に10分間浸漬した後液を切り、
30°C、湿度80%の恒温恒湿機内で放置し発錆の有無を観察。
発錆なし
発錆あり
腐食因子なし | 塩素イオン・硫酸イオン 各100ppm存在下 |
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腐食因子なし
80倍希釈液まで発錆なし
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塩素イオン・硫酸イオン
50倍希釈液まで発錆なし
各100ppm存在下 |
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腐食因子なし
70倍希釈液まで発錆なし
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塩素イオン・硫酸イオン
20倍希釈液まで発錆なし
各100ppm存在下 |
腐食因子である塩素イオン(CI\(_{}^{ - }\))・硫酸イオン
(S0\(_{ 4 }{}^{ 2- }\))の存在下においても高い防錆性能を発揮します。
鉄イオン溶出試験
試験試料の10倍希釈液40gに鋳鉄切粉(FC250)を10g入れたサンプルを作成し、50℃の恒温機内で1週間静置。
1週間後、鉄イオンの溶出量を原子吸光測定にて算出。
ALLES-5
*鉄イオン溶出量(mg / L)
24.5mg/L
*鉄イオン溶出量(mg / L)
他社品
*鉄イオン溶出量(mg / L)
31.0mg/L
*鉄イオン溶出量(mg / L)
鉄イオンが溶出した液は錆びやすい状態です。
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